ホラーティウスの詩に「王がどんな愚かなことをしようとも、罰を受けるのはアカイア人たちである」という言葉があります。
— ラテン語さん (@latina_sama) March 17, 2026
これは戦争の文脈で語られており、「王がどんな誤ったことをしても王自身は傷つかず、傷つくのは下々の人たちである」ということを表しています。 pic.twitter.com/73xO2aFFzN
Gemini
Horace(ホラティウス)の『書簡集』(Epistulae 1.2.11-23)からの有名な一節ですね。トロイア戦争の英雄たちの振る舞いを通じて、道徳や知恵を説いている場面です。
格調高いラテン語の響きを活かしつつ、英語と日本語に翻訳しました。
English Translation
Strife rages between the son of Peleus (Achilles) and the son of Atreus (Agamemnon);
Love burns the one, but anger burns them both alike.
Whatever madness possesses the kings, it is the Greeks who take the blow.
Through sedition, treachery, crime, lust, and wrath,
Sins are committed both within and without the walls of Troy.
Again, as an example of what virtue and wisdom can achieve,
he (Homer) sets before us the useful model of Ulysses (Odysseus):
who, after conquering Troy, providently viewed the cities
and customs of many men, and across the wide sea,
while seeking a return for himself and his comrades,
endured many hardships, never sinking beneath the waves of adversity.
You know the Sirens' songs and Circe's cups...
日本語訳
ペレウスの息子(アキレウス)とアトレウスの息子(アガメムノン)の間で争いが沸騰している。
片方は愛に、しかし怒りは両者を等しく焼き尽くしている。
「王たちが狂態を演じるたびに、苦しむのはギリシャの民である。」
謀反、欺瞞、犯罪、情欲、そして怒りによって、
トロイアの城壁の内でも外でも罪が犯されている。
反対に、徳と知恵がいかに力を持つかを示すため、
ホメロスは我々にウリュッセス(オデュッセウス)という有益な手本を提示した。
トロイアを征服した彼は、慎重に多くの人々の都市と習俗を観察し、
広い海を渡って、自身と仲間の帰還を画策する間、
多くの苦難に耐え、逆境の波に沈むことはなかった。
君も、セイレーンの歌声やキルケーの杯のことは知っているだろう。
解説のポイント
"Quidquid delirant reges plectuntur Achivi":
この一節(14行目)は、権力者の愚行のしわ寄せが常に一般市民(ギリシャ勢)に及ぶことを示す警句として、歴史上何度も引用されてきた非常に有名なフレーズです。
アキレウス vs オデュッセウス:
ホラティウスは、怒りに身を任せる「激情の王たち」と、知恵と忍耐で困難を乗り越える「賢者オデュッセウス」を対比させています。
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